【編集局】清水勇人市長の定例記者会見が市役所会見場で8月28日に開催され、県民公論からは、多彩で鋭い質問をいたしました。

①本市とフランス共和国との関係強化について
「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が昨年、10回目を迎えたことに祝意を表します。本年は11月9日の開催決定となりましたが、今後、フランス共和国との関係を深めるために駐日フランス大使館にも、後援を求めるお考えはございますでしょうか。また、これからのフランス共和国と本市との各種の交流について、お考えをお聞かせください。(国際局長、さいたま市民フランス友好協会長 西森勢)
「さいたまクリテリウム」の開催にあたっては、日本初そして国内で唯一、世界最高峰のロードレース「ツール・ド・フランス」の名を冠した国際自転車競技大会として、さいたま市で開催できることとなったことから、第1回目と第2回目については在日フランス大使館の後援を受け、イベントの信頼性向上や集客効果を期待して、お力添えをいただいた。 お陰様で、市内外から多くの方が観戦に訪れる大会として、安定的に開催することができてきたことから、第3回目以降については後援という形ではお力添えをいただくことはしてはいない。 今後の大会開催にあたって、大会の在り方などを検討する中で、改めてお力添えをいただくことについても検討していく。 「さいたまクリテリウム」の開催にあたっては、本市において「ツール・ド・フランス」で活躍する様々な一流選手との交流を図れる機会を提供しているほか、フランスの食文化を感じる学校給食・保育園給食を提供するなど、異文化を体験できる機会の提供に努めている。 引き続きフランスに限らず様々な国籍の選手との国際交流を、大会を通じて実施していきたいと考えている。
②見沼田んぼでのモリンガという樹木の栽培について
昨年2月に、さいたま市は埼玉大学ならびに地元の合同会社と「見沼田圃グリーンカーボン推進事業」を締結しました。 今月23日に、さいたま市広報テレビ番組「のびのびシティ さいたま市」でも、その取り組みが紹介されました。 このように、見沼田んぼで進められている『モリンガ栽培による二酸化炭素吸収量並びに固定量の定量化』について、どのように評価し期待されていますでしょうか。 また、この事業についての今後の展開についてご希望やお考えがございましたら、教えて下さい。(国際局学生記者、埼玉大学応用生態工学研究室 藤野毅研究室所属 中国人留学生 金 雨薇)
モリンガを1年栽培した結果、1本あたり約3kg の二酸化炭素を吸収することが確認できた。栽培条件などは異なるが、ヒマワリの約300倍の吸収量であった。 植物は枯れると吸収した二酸化炭素を大気中に放出するが、炭にすると固定できる。現在、固定量の定量化に向けて形状や乾燥条件を変える等の実証実験を行っている。 モリンガ栽培は遊休農地の有効活用と「カーボンマイナス」の両面に寄与すると評価している。 今後の展開としては、引き続き産官学連携しながら、見沼田圃の保全・活用を進め、本市が目指すゼロカーボンシティの実現に繋がるものと期待している。
③参院選挙の結果による本市に及ぼす影響について
今回の参議院選挙の結果について、各党の本市と各区の獲得投票数による市政運営への影響について、分析と感想をお聞かせください。*資料を説明。(編集局長 水野臣次)

いま、県民公論の冷静な分析を聞かせて頂いたところでございますが、これは実施する時期と候補者によって変化するものだと思いますので、これについてのコメントはちょっと控えさせて頂きますが、基本的には、国政選挙で投票される方々と、地方選挙で投票される方々とは若干ですね、どちらかと言いますと、地方選挙の方が若干下がって、票の出方が少し変わってくるものと思います。ま、そんな状況でございますので、ひとつの参議院議員選挙での結果が、ひとつの将来の展望のひとつになろうかと思います。 私たちとしては、国政のテーマとは必ずしも、地方のテーマは一致しているものではないと思いますので、そのなかで、2年後に色々な争点が出てくると思われますので、そのようななかで、連携ができるみなさんとは連携してまいりたいと思っていますし、国政も県政も含めてですね、さいたま市の発展のためにご協力をいただけるみなさんとは連携しながら進めて行ければと思っています。 また、私たちとしましては、投票率についての減少傾向にあった中で、さいたま市の今回の参議院選挙の投票率は58.19パーセントでございますので、前回の令和4年4月の選挙と比べますと、5.8ポイントの上昇をしたということで、前回に比べると一定程度上昇したということになりますので、良い傾向にあると考えておりますけれども、全国平均よりは低いという状況でございますので、さらに、投票率が上がるようにしていかなければならないなと思います。 期日前投票については、投票者総数の約4割にあたる方が、利用されまして、これまでは、だいたい3割くらいでしたけれども、もちろん連休ということもありましたけれども、さらに期日前投票をして下さる方が増えたことも、一つの大きなポイントではあると思っております。 ま、今回は全体としては、既存の政党に対する評価が非常に厳しかったというふうに思っておりまして、新しい政党であったり、あるいは新しい政策を、しっかりとお伝えした候補者に投票が集まったという風に感じております。