池袋駅西口を出て、西一番街中央通りを入ってすぐ右手にある池袋演芸場。
椅子席92席で構成された寄席であり、一般社団法人落語協会と一般社団法人落語芸術協会が十日間交互で講演を行っています。
そんな池袋演芸場において、6月11日から18日までの間、この5月に真打に昇進されたさいたま市出身の落語家・雲龍亭雨花(うんりゅうていあめか)さんの真打昇進披露興行が行われました。
雨花さんは、シングルマザーの落語家であり、お子さんが3歳の頃に「春雨や雷蔵」の下に入門し、16年間、1人の母として落語家「春雨や風子」として奮闘され、この5月に真打に昇進するとともに、「雲龍亭雨花」に改名されました。
最近では、特技であるモノマネでオンライン「まねまねマネーグランプリ」に出場されたほか、さいたま市政NPOのシルバーeスポーツなどの社会貢献ボランティアでも活躍されています。
筆者が池袋演芸場を訪ねた6月18日は、雨花さんが主任(大トリ)を務める日でした。
雨がしとどと降っていましたが、場内には多くの「雨花ファン」が!
同興行は、雨花さん同様に5月に真打に昇進された四代目山遊亭金太郎さんや、松林伯知さんの真打昇進披露興行でもあるため、伯知さんの講談や金太郎さんの落語などが行われました。
そして、大トリの雨花さんが出てくると、客席は拍手喝采!
「たっぷり」なんて掛け声もたくさん聞こえてきました。
この日の演目は「水神」。
演目前にお話された「雲龍亭」が水神と関わりがあるということや、雨花さんとお子さんのエピソードに掛かったお話でした。
筆者は落語を見る機会は少なかったのですが、迫力あり、切なさもある表現ぶりに、見入ってしました!
講演が終わって外に出ると、なんと、しとどに降った雨が上がっていました!
雨もしたたる良い女、雨花さんの今後の活躍から目が離せませんね!