【清水勇人 市長】
■3回目ワクチン接種券発送準備進行中
はじめに、新型コロナウイルス感染症につきまして、緊急事態宣言が解除され、間もなく2か月が経とうとしております。
本市の新規陽性者の数は、8月下旬から減少傾向を維持し、今のところ落ち着いた状況が続いています。
こうした中、ワクチン接種については、当初の目標よりおよそ1か月前倒しとなる10月23日に、接種対象者の7割の方への2回の接種を終えることができました。
11月9日時点で接種対象者における1回目ワクチンの接種済みの割合は83.3%となっており、11月末までには、希望する全ての方への接種を終えられるよう、引き続き全力を挙げて取り組んでまいります。
国から方針が示されました3回目のワクチン接種につきましても、速やかに開始できるよう接種券の配送準備を進めているところであります。
■一刻も早い市内経済の回復に取り組む
感染拡大によって傷んだ市内経済への対策については、10月から小規模企業者・個人事業主への給付金の申請を開始しているほか、12月からは消費活性化キャンペーンの実施や、プレミアム付商品券*1の購入希望者の募集を予定しております。
感染状況が落ち着きを見せている今こそ、感染の再拡大への備えを着実に行うとともに、市内経済の一刻も早い回復に市民・事業者の皆様と力を合わせて取り組んでまいりたいと考えております。
■市誕生20周年を盛り上げる
次に、10月26日に開催を予定していたさいたま市制施行20周年記念式典につきましては、感染症による影響を考慮し、WEB形式*2での開催とさせていただきました。
来賓の方や本市にゆかりのある皆様からの心あたたまるメッセ―ジ映像や、20年の歴史を振り返る記念映像など、11月1日よりホームページで公開させていただいております。
また、市役所本庁舎や各区役所には、市民の皆様や市内事業者の皆様と一緒に育てた花による
フラワーウォール*3を設置したほか、大宮駅とさいたま新都心駅には、「未来に残したいさいたま市の20 年」をテーマに御応募いただいた1,400枚以上にのぼる写真で制作したモザイクアートを設置しております。この他にも、包括連 携企業をはじめとする市内事業者の皆様と連携した取組や20周年を祝う都市装飾などを市内各所で実施いたしました。
未曽有*4の状況下での誕生20周年となりましたが、またとない好機を逸することなく、市民の皆様一人ひとりが本市の歴史や未来を考え、住むことを一層誇りに思っていただけるよう努めるとともに、成人を迎えたさいたま市が、更なる飛躍に向けた絶好のスタートを切れるよう、祝祭の一年を盛り上げてまいりたいと考えております。
■Bibli(ビブリ)の誕生
次に、1972年に開設され、およそ半世紀にわたって親しまれてきた旧大宮図書館の建物が民間事業者の手でリノベーション*5され、新たに複合施設「Bibli(ビブリ) 」として本年12月に生まれ変わります。
「Bibli(ビブリ)」の誕生は、本市にとりまして公共施設リノベーションの先駆けとなる事例であり、観光、地域ビジネス、大宮ブランド発信の拠点として、民間の力によって再び地域の中で役割を果たしていくこととなります。
本市としましては今後も、時代に即した公民連携のあり方を絶えず模索しながら、取組をさらに深化させてまいりたいと考えております。
令和3年11月24日 さいたま市議会本会議場
*1.「プレミアム付商品券」=「がんばろう さいたま!商品券 第2弾」、額面13,000円の商品券を10,000円で販売(プレミアム率30%)。
専用コールセンター TEL.03-6743-2733
*2.「WEB形式」=インターネット上での間接的開催。
*3.「フラワーウォール」=草花で作成したモニュメント。
*4.「未曾有(みぞう)」=今までに一度もなかったこと。
*5.「リノベーション」=既存の建物を清掃・改装し、新しい機能や設備を加えて、その価値を向上させること。