初めに、新型コロナウイルス感染症につきましては、今般の感染拡大は、オミクロン株のBA.5を主流とする、いわゆる第7波と呼ばれるもので、本市においては、7月29日に、2,610人の感染者が確認されるなど、第6波をはるかに上回る過去最大の感染拡大となり、医療機関、保健所等の市内の保健・医療提供体制は、 大変厳しい状況となっております。
このため、本市では、人材派遣による保健所の人員体制の強化や、自宅療養者への食料品配送体制の強化を行うなど、各種体制の強化を進め、感染拡大期においては、感染状況に応じ動員職員等を増員し、感染症対策業務に従事する人員体制を迅速に強化するなど、全庁を挙げて対応しております。
また、新型コロナウイルスの感染拡大が依然として続く状況においては、市民の皆様が早期にワクチンを接種できる環境づくりが大変重要です。なかでも重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患をお持ちの方が身近なかかりつけ医等で接種を受けられるよう、市内約430か所の医療機関で接種を実施するとともに、利用しやすい駅前や商業施設等にも会場を開設し、接種を進めてまいりました。さらに、働く世代や若い世代の多くの方に夏休み期間を利用して接種を受けていただけるよう、8月の予約枠を大幅に拡大するなど、環境を整備してきたところであります。
引き続き、気を緩めることなく、新型コロナウイルス感染症対策 に全力で取り組んでまいります。
次に、今夏は台風8号が関東を縦断するなど、大雨や台風による被害が全国的に発生しております。こうした水災害リスクの増大に備えるため、本市では、「流域治水」の趣旨を踏まえ、自然環境が有する様々な機能を活用したグリーンインフラ*1の取組や、ハード・ソフト併せた水災害対策を積極的に推進してまいります。
これらの取組を推進するために、7月7日には、九都県市を代表して、「流域治水に関連する事業への財政支援について」、国土交通省に要望しました。今後も、市民の命と暮らしを守るため、新型コロナウイルス感染症対策だけでなく、災害対策についても全力で取り組んでまいります。
さて、令和4年度さいたま市民意識調査の中間報告では、今の地域が住みやすいと思う人87.2%、住み続けたいと思う人87.1%で、ともに調査開始以降最高値となりました。
また、8月9日に総務省から発表された「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」によると、令和3年中のさいたま市の人口増加数は、昨年に引き続き全国1位となりました。
こうした結果は、議員各位を始め、市民の皆様、市内企業・団体の皆様の御協力のたまものであり、改めて感謝を申し上げたいと思います。引き続き、皆様とともに誰もが住みやすい、住み続けたいと実感していただけるようなまちづくりに取り組んでまいります。
次に、11月16日には、令和元年度以来となる「第12回さいたまシティカップ」を、埼玉スタジアム2002にて開催いたします。今回は浦和レッズとドイツ・ブンデスリーガの「アイントラハト・フランクフルト」が対戦することとなりました。「アイントラハト・フランクフルト」は2021-2022シーズンのUEFAヨーロッパリーグを制した欧州の強豪クラブです。元浦和レッズの長谷部誠選手、日本代表の鎌田大地選手が所属しており、さいたま市民のみならず日本のサッカーファンにとっても注目の一戦となることと思います。市民の皆様には、スタジアムへ足を運んで、世界 一流のプレーを間近で御覧いただきたいと思います。
最後に、本市では、「さいたまデジタル八策*3」を定め、マイナンバーカードを活用しつつ、行政手続きのオンライン化等を進め、市民の利便性を向上させることを目指しております。
9月末までにマイナンバーカードを御申請いただきますと最大2万円相当のマイナポイントを受け取ることができます。1人でも多くの方に取得していただきたいと考えていますので、是非、この機会にご申請いただきたいと思います。
今議会提出議案(全29件)
・予算議案
一般会計補正予算2件
特別会計補正予算3件
水道事業会計補正予算1件
下水道事業会計補正予算1件
・決算議案
「令和3年度さいたま市一般会計及び
特別会計歳入歳出決算の認定について」など4件
・条例議案6件、・一般議案8件、
・道路議案2件、・人事議案2件
(令和4年9月7日 市議会本会議場)