【さいたま市議会議員INTERVIEW №1】さいたま市民にとって市議会を身近なものにするため、市議会で活動する議員さん方にインタビューします。
シリーズ第1回目として登場して頂いたのは、北区の傅田ひろみ議員さん。さいたま市議会のバリアフリー化の経緯やバリアフリー設備について、お話しを伺いました。
ーーさいたま市議会のバリアフリー化の経緯を教えてください
私が初めて当選したのは、さいたま市が政令指定都市にになってから初めての選挙である平成15年の時でした。当時、市議会がバリアフリーになっているだろうかと大変気になっていましたが、議会事務局がバリアフリー化について考慮してくれて、段階的にバリアフリー化が実施されていきました。
ーー具体的にどのようなバリアフリー化が実施されたのでしょうか
当選から1年目の時、前列の議員席にも段差がありましたが、その段差部分がスロープに置き換わりました。当然ながら、車椅子で席に着けるように、元々あった椅子は撤去されました。また、議場の演壇は、車椅子に座っている私の高さに合わせるように電動で位置を下げることができる仕組みになっています。
また、ドアの低い位置に取っ手を付けることや議員の登退庁を知らせるタッチパネルに手が届くように、指し棒が設置してあります。このように、ちょっとした工夫次第で、かなり利便性は向上します。
ーーさいたま市では「ノーマライゼーション条例」が制定されていますが、社会でノーマライゼーションを進めていくために大切なことは何でしょうか
社会は少しずつ良い方向に改善していると思いますが、これからは、「心のバリアフリー」が重要になってくると思います。「心のバリア」を取り除くことができれば、多額のお金をかけなくても、色々な工夫で安全性や利便性を向上させることが可能です。そのためには、偏見や差別を取り除くことが必要ですが、今でも盲導犬を連れている人が飲食店への入店を拒否されるといった話も聞きますので、設備や制度を改善していくことだけでなく、社会の認識や理解も変えていく必要があります。
「ジャズからクラシック、演歌までジャンルを問わず音楽を聴くこと」がご趣味の傅田議員さん。あらゆる人々のご意見に耳を傾ける傅田議員さんの政治姿勢と通じるものがあると感じました。