●ラオス・さいたま市水道事業協力30周年記念国際取材

【県民公論社国際局】さいたま市が旧浦和市時代からラオス人民民主共和国の浄水場および上水道の技術協力をして、昨年30年を迎えたことを記念し、本紙国際局長でさいたま市民ラオス友好協会の西森勢会長(記者)とシーサワット パチョムポーン副会長(在日ラオス人)は、2月24日~2月28日にかけてラオスでの民間外交を展開しました。

■2月24日 首都ビエンチャン到着

ワッタイ国際空港到着後、ビエンチャンにある副会長の叔父宅で宴席に与り、熱烈な歓迎を受け有意義なひとときとなった。

遠方より来る友を歓迎

ラオス要人と会談、さいたま市とラオスとのさらなる友好を確認

左が、老中銀行(Lao China bank)副頭取のウェンラー氏、中央が、ラオス政府報道部副部長(前首相府秘書官)のソンクワン氏

ラオス訪問早々に、記者はラオス経済の中心で活躍する老中銀行ウェンラー副頭取とラオス政府内で日本との友好関係を推進するソンクワン政府報道部副部長(前首相府秘書官)と会談。ラオスとさいたま市による水道事業協力30周年をお互いに祝い讃え合い、これを契機に益々の技術・人材協力と交流、両国の友好団結をさらに推進させることで合意した。

中国武漢大学留学時代、学生寮で寝食を共にした西森記者とウェンラー氏

■2月25日~2月26日

ビエンチャンからリゾート地・ムンフンへ

川辺での僧侶へのご供養準備(左:シーサワット副会長、右:西森記者)
清流の行商人より、食材を購入
世界唯一のボートでの托鉢
ラオスの街の辻々に祀られる仏様

シーサワット副会長の家族・親戚のアテンダントで、リゾートキャンプ地「ラオスの桃源郷」と称されるムンフンの清流沿いに建てられた水上のバンガローで1泊。

翌26日の朝、托鉢に臨み、神秘的なメコン川の川上から乗船してきた僧侶たちにお布施、手を合わせた。

■2月27日 ラオス・日本武道センターを表敬訪問

厳然として建つ日本・ラオス友好城「武道センター」の威容
日本・ラオス友好団結の銘板

平成21年(2009年)11月に、日本政府により建設された「ラオス・日本武道センター」は柔道、合気道、剣道などの武道を修学できる施設。

柔道場には講道館柔道創始者 嘉納治五郎先生の肖像と「自他共栄」の訓示が奉掲
ラオスの青少年が日本精神柔道を修行

シーサワット副会長は、ここで柔道の技を強化しているラオス人の選手たちに、陣中見舞いとして、テーピングサポートを贈呈。会長(記者)は、日本より派遣された指導員(柔道選手)である今一樹様に表敬のごあいさつを申し上げた。

ラオス柔道青少年に武道用品をプレゼント
大人気の日本語スピーチコンテストの横断幕

■2月28日 首都ビエンチャンを巡り、帰国の途に

街のどこにでも奉安されている仏堂
副会長を歓迎するラオスのお友だち

記者は、約8年ぶりにビエンチャンを巡り市井の様子を視察。車社会が一段と進み、朝夕のラッシュアワーが生じていることに隔世の感を禁じ得なかった。

そして、これまでになく進むインフレ、2月は前年比の41.3%という高い水準である。

ラオスの民衆が安穏に暮らせることを祈念し、民間外交を終え帰国の途に就いた。

(県民公論社国際局長 西森勢)

【解説】 浦和市時代からのラオス友好関係を大切に 今回のラオス訪問は、水道協力30周年にあたって本市では何の記念行事も行われないことから、これでは国際儀礼に反すると危惧した さいたま市民ラオス友好協会と本紙国際局が、市と水道局の至らない「国際対応」をサポートして、本市の名誉を保つために行った自主的民間外交のひとつです。(臣)

詳しくは上をクリックしてご覧ください(さいたま市へ)

■参考資料■ 西森記者は平成27(2015)年に、ラオスのチナイモ浄水場(ビエンチャン)を取材した。ラオス国民の命を守るこの浄水場も、さいたま市との技術協力によって建設された。

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西森勢のアバター 西森勢 県民公論 国際局長

これまでの渡航先は中国・香港・台湾・ラオスの四か国地域ですが、これを機に世界をウオッチしたいと思います。

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